1. HOME
  2. ブログ
  3. 雑記
  4. 仕事観第二話 非を認めるとは、発言と内面のずれに、覚悟して踏み込むこと 
BLOG

ブログ

雑記

仕事観第二話 非を認めるとは、発言と内面のずれに、覚悟して踏み込むこと 

仕事観第2話 非を認める 記事アイキャッチ

発言と行動は、比較的簡単に変えられます。難しいのは、その根っこにある内面と、発言のあいだのずれです。ずれを残せば、再発する。罪を憎んで人を憎まず、の罪の側に、擦れ擦れまで踏み込む覚悟の話を書きます。 

みなさん、こんにちは。Vertysの山本です。 

前回、「50歳、まだ半分」の話を書きました。今回は、そこから先を積むうえで、私自身がずっと大事だと感じてきた話を書きます。 

発言と行動は、比較的簡単に変えられる 


反論を受けたときに謝罪の言葉を出す、方針を切り替える、資料を書き直す。ここまでは、大人であればできます。私自身も、この作法はスムーズに出せます。 

問題は、その先です。発言と行動を変えた瞬間、内面が同時に変わっているとは限らない。頭を下げる言葉が口から出ていても、心の隅で「あの状況ならしょうがなかった」と弁護が続いている。方針を切り替える宣言はしていても、「本音では前の判断のほうが正しかった」という感覚が残っている——このずれが、ほんの少しでもある間は、非を認めたとは言えない、と私は思っています。 

すべての発言・行動には、根っこがある 


なぜ、その言葉遣いを選んだか。なぜ、その判断を優先したか。一つひとつの発言・行動の裏には、必ず、その人固有の内面構造があります。過去の経験、価値観、恐れ、成功体験。これらが層になって、目の前の一言・一動作を静かに規定している。 

だから、発言・行動だけを変えても、内面の根っこに手が入っていなければ、必ず再発します。3ヶ月後、半年後、別の場面で、同じ根っこから同じ形のミスが出てくる。表面だけ書き換えて、根っこを温存すると、時間差で必ず戻ってくる。 

「罪を憎んで人を憎まず」の、罪の側に踏み込む 


昔から言われてきた言葉があります。

罪を憎んで、人を憎まず。

仕事術の本にも、「人格を攻撃してはいけない。行動にフィードバックせよ」と書かれています。私も、これに賛成です。人格を攻撃することは、相手を追い込むだけで、根っこの問題を何一つ解決しない。 

ただ、この言葉の運用で、多くの人が止まる場所があります。「人を憎まない」ことを意識するあまり、「罪」の側——つまり、発言・行動の根っこにある内面構造——にまで踏み込むことを、無意識のうちに省略してしまう。人格を攻撃しない気配りを優先しすぎて、結果として、根っこからも遠ざかる。 

これでは、根本的には解決しません。相手の——そして自分自身の——尊厳とアイデンティティを守りながら、そのすれすれのところまで、内面構造に踏み込む必要があります。ここが、本当に難しい。多くの葛藤を伴います。 

他人に踏み込むための、3つの覚悟 


内面まで踏み込むと決めるなら、その手前に、3つの覚悟が要ります。 

覚悟①:守る覚悟。

擦れ擦れまで踏み込むということは、相手の内面に触れるということです。ここで、人格を否定する言葉、アイデンティティを削る言葉に絶対に転がらない、と事前に決めておく。「あなたはこういう性格だから」「あなたはこういう人間だから」——この一線を越えたら、それは非の指摘ではなく、破壊です。 

覚悟②:嫌われる覚悟。

内面に踏み込まれた側は、感謝で受け止めるとは限りません。最初は反発するのが自然だし、長い時間を経て、嫌われるという形で戻ってくることもあります。避けようとすると、擦れ擦れまでは踏み込めなくなり、表面の指摘に落ち着く。全員に好かれる道を選ぶと、誰の内面にも本気で触れられなくなります。 

覚悟③:「これは誰のためか」を、何度も自分に問う覚悟。

これが一番大事です。他人の内面に踏み込む作業は、こちらの側に、自己顕示欲や優越感や、支配欲の入り込む余地を、常に残します。「相手のためだ」と思っていても、実際には、自分の正しさを確認したいだけの場面が、必ずあり得る。だから、踏み込むたびに問い直す。

「これは、誰のためか」。

この問いを飛ばすと、踏み込みは、静かに暴力に変質します。 

今日のまとめ 


  • 発言・行動は変えられる。難しいのは、根っこの内面と発言のあいだのずれ 
  • ずれを残せば、必ず時間差で再発する 
  • 「罪を憎んで人を憎まず」の罪の側に、擦れ擦れまで踏み込む 
  • そのために、守る覚悟/逆恨みされる覚悟/「誰のためか」を問う覚悟の3つが要る 

次回は、この踏み込みを他人に対して行うときに、多くの場面で妨げになるもう一つの問題を書きます。

「噛み合わない会議の正体──思考の7段の階段」。 

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


※新着記事・製品アップデートなどをお届けします。不要な場合はチェックを外してください。

関連記事