SFI正式版への道#1 「お待たせしています」の中⾝を、全部お⾒せします

SFI正式版の発売が大幅に遅れていることを、まずお詫びします。原因は、有償PoCのお客様からの要望を、ひとつずつ実装していたことです。何を足し、なぜ「標準で必要」と判断したのかを、全6回で書いていきます。本記事は全6回の連載「SFI正式版への道」の第1回となります。
みなさん、こんにちは。Vertysの山本です。
SFIの正式版のリリースが、当初の予定から大幅に遅れています。
お待ちいただいているお客様、パートナーの皆さま、本当に申し訳ありません。
言い訳はしません。ただ、その時間で何をしていたのかは、きちんとお伝えするべきだと思いました。
遅れた理由は、ひとつだけです
有償PoCに参加いただいたお客様から、想像以上にたくさんの要望をいただいたから。
そして、それを「正式版の後で」ではなく、「正式版に入れる」 と判断したからです。
「機械学習の前に、まずちょっとデータを見たいだけなんだけど」
「波形から特徴量を出したのはいいけど、この形だと後工程で使えない」
「目的変数は1つじゃないんです。歩留も寸法も、両方見たい」
お金を払ってPoCに参加し、自社の生データを流し込んで触った方の言葉です。薄々は分かっていても、搭載や改修に二の足を踏むお声の数々がありました。
「あとで直します」が、一番まずい
ソフトウェアの世界では、「まず出して、あとから直す」が定石です。
でも、私はそれを選びませんでした。製造業の現場では、最初の印象で導入の可否がほぼ決まるからです。
一度「結局Excelに戻ったね」と思われたら、アップデートで良くなっても、二度と開いてもらえません。使わない道具を、もう一度試す時間は、現場にはないんです。
だから、いただいた要望を1件ずつ、
- そのお客様だけの、個別の事情なのか
- どの工場でも必ずぶつかる、構造的な問題なのか
で切り分け、後者は標準機能として正式版に組み込むことにしました。その結果が、今回の遅れです。
何を足したのか──連載の予告
追加した機能は、テーマごとに分けて書きます。中心にするのは、「何を足したか」より「なぜ標準で必要だと判断したか」 です。
| 回 | テーマ | 主な追加・改善 |
| 第2回 | 機械学習の前の分析機能 | 相関クラスタの自動抽出、相関ランキングと散布図、全変数トレンド一括、グラフのリッチ化 |
| 第3回 | 新規分析列とビニング | 新規分析列生成ブロック、ビニング、波形・ロット特徴抽出との役割分担 |
| 第4回 | 多目的最適化 | 探索範囲と出発点の選択、分布・マハラノビス距離・リニアリティの可視化、10パターン並列比較 |
| 第5回 | 称号・ランクシステム | 全10段階の称号、全105個のトロフィー |
| 第6回 | UI、UXの徹底追及 | テンプレート、接続線の自動化、最大化、部分一致検索、色分け、CHIP |
今後のスケジュール
- 受注開始:10月15日頃
- 配布開始:11月1日(予定)
最終検証の状況によっては、前後する可能性があります。品質を落として間に合わせることはしません。日程が確定した段階で、あらためてお知らせします。
今日のまとめ
- SFI正式版のリリースが大幅に遅れていること、あらためてお詫びします
- 理由は、有償PoCの要望を、正式版の標準機能として組み込んでいたこと
- 受注開始は10月15日頃、配布開始は11月1日予定(前後の可能性あり)
PoCに参加いただいたお客様には、心からお礼を申し上げます。
遅れた時間は、取り戻せません。
だから、その時間で何を足したのかを、全部お見せします。
次回は、機械学習の手前の話です。「AIを回す前に、まずデータを見たい」という、一番多かった声に、SFIがどう応えたかを書きます。
それでは、また次回。






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